1997年8月 27日(水)より9月7日(日)まで、
福岡教育大学調査団の共同研究者(随行医師)として、
中華人民共和国新彊(しんきょう)ウイグル自治区へ出張いたしました。
福岡→北京→ウルムチ→カシュガル →ホータン→ウルムチ→北京→福岡
途中カシュガルからホータンまでの600キロは、バスで移動します。
高度3.700メートルを超える所も多々あり、かつて三蔵法師が通ったクンジュラーブ峠もカシュガルとホータンの中間にあります。
北に天山山脈、東にタクラマカン砂漠、西にパミール高原、南にカラコルム山脈が位置しており、敦煌のさらに西方、中国から見て西域と呼ばれた地域です。新彊自治区の人々はトルコ系住民で、言葉もトルコ語圏のウイグル語です。老人と子どもたちの関係を調査するそうです。
ところで、診療を放り出して、何でそんなヘンピな所にわざわざ行くのか?シルクロードという言葉の響き、日本人にとっては何となく、ルーツを辿りたいという思いに駈られるものがあります。砂嵐にもめげず、高山病にもくじけず、トイレのない生活にも黙って耐え、天竺を眺めて、お釈迦様の修業を追体験してきます。
クリニックの代診で、夏休みがなくなった山口先生にはひたすらお詫びを。