英会話教材のセールスレディさん：
今日は先生方にとっても素晴らしい英会話の教材ができましたので、ご案内に伺いました。
私：ぼくたち研修医はお金もないし、時間もないですから結構です。
Ａ (同僚研修医)：そう、士農工商研修医っていってね、極貧なのよ。
レディさん：まあまあ、ご謙遜を。それに月々のお支払いは、ほんのコーヒー10杯分くらいですから。
Ｂ (同僚研修医)：3日に１回は当直しとるんよ、そげな時間は無か。日本語だっちゃ危なかいうとに、英会話どころじゃなかと。
レディさん：先生方、ほんとにお忙しいですものね。でも大丈夫ですわ。毎日わずか15分ほどお時間をとっていただくだけで十分なんです。画期的な教材ですから。
私：小児科で売りこんでも時間の無駄ですよ。他の科に行かれたら？
Ｙ医師(大先輩)：あんたたち、なーにをごちゃごちゃ言うとるんや。ナーニナニ、エーカイワアー？ほっほー、面白そうやなあ。
レディさん：(さっとＹ医師に向き直って)ええ、とっても素晴らしい教材ですので、是非お話を聴いていただきたいと思って…。お小遣いを毎月少しだけ教養に割いて、お時間もほんとにわずかで済みます。もう画期的な教材ですの、聴きっぱなしで…。
Ｙ医師(大先輩)：いやいや、金には困っとらん。時間も余るほどあるわい、 ハアッハッハッハアー。
レディさん：そ、それでしたら、先生には是非、お勧めですわ。
Ｙ医師(大先輩)：ハアッハッハ、金もある、時間もある、ハアッハッハッハ。
レディさん：？▽●◇…、な、何か私…？
Ｙ医師(大先輩)：アーン？やる気がないんじゃあ、ハアッハッハッハアー！
レディさん：ひ、ヒエー。
