ところが、アレルギー性の病気では、始まりは大体分かるのですが、終りがはっきりしない、一体何時まで続くのか、延々と同じ症状が継続します。そして、ここが大切なポイントなのですが、症状の良い時と悪い時とが、24時間をサイクルとして、繰り返すのです。
例えば、朝起床の時だけセキがでるけれども、昼間は無症状であるとか、夕方になるとクシャミ、ハナミズがでるなどです。夜ベッドに入ると途端にセキ込む、というパターンもあります。このセキに対して、カゼとしての治療をいろいろ試みても、あまりスッキリとは改善しません。ただ延々と2週間以上にわたって同じ症状が続きます。
より詳しく言いますと、大潮、中潮、小潮くらいの差はあります。アレルギー性気管支炎(もっぱら症状はセキだけ)、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギーとしての下痢症、みな共通して、この延々と続くという特徴をもっています。適切な治療を行えば、かなりコントロールすることは可能ですが、なかなか症状をゼロにすることは困難です。
気管支喘息や、アトピー性皮膚炎のようにアレルギー反応だけでは説明できない他の要因が加わった疾患では、事態はもっと複雑になります。これらについては別途詳しく解説の予定です。