ふくろうブログ

とびひのケアー

高温で湿潤な日本の夏は、子どもさんにとって“あせも”や“とびひ”など、皮膚病との戦いの季節でもあります。
黄色ブドウ球菌や化膿性連鎖球菌(いわゆる溶連菌)が原因となります。

抗生物質の内服と抗生物質入り軟膏の外用(つけ薬)とが“とびひ”治療の2本柱ですが、近頃は、抗生物質に抵抗性の黄色ブドウ球菌による“とびひ”の増加が問題となっています。菌の方が薬よりも賢いわけですね。

抗生物質をだらだら使用していると、菌には必ず“慣れ”が生じます。私は“とびひ”治療での抗生物質使用期間は5日~10日に限定し、強力な助っ人を治療に加えます。それが、酸性電解水(超酸化水)です。

この強力な助っ人のおかげで、入浴制限はほとんど必要ありません。
むしろどんどん入浴させて、よく汗や皮膚の汚れを落とすようにします。入浴後に、酸性電解水(超酸化水)で患部を洗浄し、乾いてから、抗生物質を含む軟膏やクリームを外側から内側に向けて塗ります。

アトピー性皮膚炎などが下地にある子どもさんでは、眠りが浅くて無意識に掻いているうちに、“とびひ”が広がってしまうことが多いので、ぐっすり眠れるように、痒み止めのお薬を使うこともあります。
お子さんの“とびひ”が治らない悩みで不眠になることもないでしょう。

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