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輸入感染症について

アメリカ合衆国で、西ナイルウイルス病というアフリカ原産の病気が大流行しています。このウイルスは、日本脳炎ウイルスの仲間で、蚊が媒介します。脳炎を起こして死亡することもあり、重症な病気の一つです。

もともとウガンダで発見されたウイルスですが、3年前から米国東海岸で流行が始まり、感染した渡り鳥がウイルスの運び屋さんとなって、中西部や南部にも拡大したとか。来年は、日本人旅行者が多い西海岸にも飛び火する危険性があるとのことです(9月26日付の毎日新聞朝刊より)。

西ナイルウイルス脳炎などの地域的な風土病は、流行地に行った人がうつされるものでしたが、旅行先でうつされるだけでなく、渡り鳥や輸入ペットなどによって病原体が持ち込まれることもあります。つまり日本国内にいても、思いがけない病気になってしまう危険性があるわけです。

在来の病気ではなく、外国から持ち込まれた病気を輸入感染症と呼び、国立感染症研究所のHP(http://www.nih.go.jp)などで閲覧できます。

米国では、西ナイルウイルス脳炎の他にも、数年前話題になったエボラ出血熱など、輸入感染症によって多くの犠牲者が出ていますが、同じ危険性は日本でも十分にありますね。外国ブランドが好きな方ご注意を!

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