ふくろうブログ

お魚由来の食中毒

2001年の夏は、聞きなれない名前が新聞を騒がせました。

ビブリオ・ブルニフィカス(Vibrio vulnificus)

私は、鉄の戦車に乗った古代ローマの格闘技やさんを想像しましたが…。

実はこれ、沿岸の海水にはどこにでもいるビブリオ菌の一種で、水温の上昇する夏期に海水中で増殖して、魚介類を汚染します。

特徴は予想どおり鉄が好きなこと。貧血で鉄剤を内服している人や、鉄代謝がおかしくなって鉄の血中濃度が高い肝臓病の人が、この菌に汚染された魚介類を生で食べると、菌が全身に回り、敗血症となります。

とくに血液の流れが良くない下肢には、この菌が定着しやすく、広い範囲に筋肉の炎症を起こします。そこから大量の菌がばらまかれ、全身状態が急速に悪化して、診断がついた時には手遅れのことが多いのです。肝臓病の人、貧血治療中の人は、夏は魚介類の生食いにご注意ください。

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